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2025年11月の活動のご案内と前回10月のご報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。9月10月はアルツハイマー月間、認知症月間でもあり、平日から週末までイベント目白押し。仕事も忙しくなる時期なのでてんてこ舞いでした。そしてあっという間に紅葉の時期。こちらもいろんな観光にお誘いいただいて、忙しく・・・とてもありがたく楽しませていただきました。みなさんはどんな秋をお過ごしですか?  さて前回10月19日の休日のゆるゆるカフェはいつもより1時間早く始まりました。理由は「ラン伴Shinagawa2025」の開催日だったから。喫茶いばしょはスタートから最初の通過地点でした。     午後2時くらいからランナーのみなさんがいらっしゃいました。 私たちはラン伴Shinagawa公式のTシャツやオレンジ色のものを身に付けお迎えしました。喫茶いばしょのオーナーとスタッフの方々が給水とおやつの梨を用意くださいました。ランナーのみなさんホクホク。  イラストレーターの高橋惠子さんは、ラン伴に合わせて絵のクラブ「珈琲とクレヨン」の皆さんの作品展を開催してくださいました。レビー小体型認知症でイラストを発表されている三橋昭さんと90歳超のミュージシャン杉江健介さんもラン伴Tシャツを着てみなさんと交流。ランナーの皆さんが次の通過地点を目指して旅立ったあとは、ゆるゆるカフェの交流を静かに再開しました。本日は本人の参加者は少なく、家族のおしゃべりがメイン。本人には言えない話を相談したりしました。そんな時間も必要とせつに思いました。  この日、アキラは休日のゆるゆるカフェでなく「ラン伴」に参加しました(ランではなくウォークです)。当初はスタート地点から喫茶いばしょまでのつもりでしたが、ラン伴のみなさんがとても良くしてくれるので、アキラは気分が良くなって、ゴールまで参加することになりました。アキラをサポートしてくれた優しいみなさん、ありがとう。  私もゆるゆるカフェ終了後、ゴールの「品川シーサイド」まで電車で移動してゴールイベントに参加しました。そこでラン伴Shinagawa共同代表の橋本さん(さくら会)が認知症の特効薬についてお話されました。  それは「笑顔と仲間」。この日一日楽しくて笑顔いっぱいのアキラを見て、私も実感しました。本人だけでなく家族にも効く特...

2025年10月のゆるゆるカフェのご案内と前回9月の報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。先月(9月)の報告を先月中に書こうとおもっていたのですが、バタバタと忙しく、あっという間に10月の中旬になってしまいました。今年の9月下旬から10月にかけて、気候が一気に涼しくなって体調を崩しがちです。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。  さて前回9月21日の休日のゆるゆるカフェの参加者は9名での開催でした。自由におしゃべりいただいたのですが、『しごと』の話題になりました。ある若年性認知症当事者の女性は、通常の派遣に応募すると受かるのですが、「障がい者」雇用のうちその症状を「認知症」というと断られるそうです。その方はかなり能力が高いのですが、言葉がなかなかでないときがあるそうです。そんなとき身振り手振りを入れると相手に伝わりやすいそうです。そんな工夫を重ねると「認知症でもできることはたくさんある」と思うそうです。   しかしうちの夫アキラはかなり症状が進んでいまは仕事ができる感じではない・・・でも夫はみんなで歌を歌ったりが好きなので「なにかを応援すること」はできるかもと半分冗談で思いました。それを話すとその女性は、「それでいいんです。個人個人ができることを千本ノックのようにできることをリスト化したい」と。すばらしい!と思いました。  仕事はお金を稼ぐためのものですが、同時に「やりがい」であったり「自己実現」「社会的承認」を感じるものでもあります。一般人と同等を基準にすると落ちこぼれてしまいますが、基準を同じにする必要はないのです。それぞれができることを必要とする場面がきっとある気がします。その人らしさを失わずにできる仕事を見つけたい。同時に企業側には「障がい者雇用」枠を満たすという利点もある。  どうすればよいか今はわからないけどみんなで協力していきたいと思っています。(余談ですが、仕事は認知症の予防および進行を遅くする効果もあるらしいです)  さて、次回2025年10月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。なんと3周年です。そしてこの日は「RUN伴(らんとも)SHINAGAWA」開催のため、喫茶いばしょが通過地点となりました。時間をいつもより1時間早めて、ランナーの方々を応援したいと思います。オレンジ色の服や小物をお持ちでしたら、ぜひ身に付けてお越しください。スポ...

2025年9月のゆるゆるカフェのご案内と前回8月の報告

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 みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。ここ3か月同じことを書いていますが、今年の夏は暑いです。日差しの強さがもはや南国。早い時期から暑さが続いているので体力奪われてる感がハンパないです。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。  さて前回8月17日の休日のゆるゆるカフェの参加者は、これまでで最高の17人でした(途中参加、オーナー含めw)。今年の初めから、渋谷区で活動している『結の碧空』という集まりに何度か参加しているのですが、主催の中島珠子さんと参加者の方が来てくださいました。結の碧空は、認知症カフェというか「地域を超えて、若年性認知症やMCI、診断されて間もない人や団体をつなぐ」活動をしてらっしゃいます。私たちもアキラが「アルツハイマー病」と診断されたとき、どうしてよいかとても困り、迷いました。その当時に経験者の話を聞いたり、相談できるところがあったらよかったのにと切に感じています。ですので珠子さんたちの活動を応援したいと思っています。  この夏から品川区旗の台にある昭和医科大学病院付属東病院でも認知症のピアサポート始まりました。その活動の一環で認知症に関する地域の活動や支援の発信するホームページを作ってくださいました(結の碧空も載っています。なんと喫茶いばしょもこのブログも載っています。恐れ多い・・・)。いろんな出会いがつながって、私たちの集える場所や居場所が増えるといいなと思います。  今日は大人数なので、全体で話すときもあり、個別で話す時もあり始終にぎやかでした。終盤には音楽療法の活動をされているZさんがキーボードを弾き、若年性認知症の当事者の男性が大人になってから始めたギターを持ってきてくれて、遠慮がちながら演奏してくださいました(この二人は初顔合わせ)。おしゃべり中は皆の中に入らない感じでしたが、演奏後はうれしそうな笑顔でした。得意不得意はありますが、音楽の力はすごいですね。またみんなで楽しい時間を過ごしたいです。  さて、次回2025年9月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。猛暑のみぎり、無理のないようにお気をつけてご参加くださいませ。 第36回「休日のゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 9月21日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「...

2025年8月のゆるゆるカフェのご案内と前回7月の報告

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     みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。東京は先7月例年より早めに梅雨明けし、恐ろしい猛暑が続いています! と思ったら昨日からは大雨が続いています。九州地方では線状降水帯が発生しました。被災されたみなさんにお見舞い申し上げす。  さて前回7月20日の休日のゆるゆるカフェは、12人での開催でした。久しぶりの大人数。おなじみになった初めの質問は「夏休みの予定」。私ミホは情けないことに「家や雑事を片付ける」と毎度の同じことなのですが、皆さんは「直島(瀬戸内のアート島!)に行きたい」「孫のお泊り会を主催。孫の呼び込みのためチームラボを予約した(私も行きたい!)」「軽井沢」「ハワイ」「映画」など希望を交えながら素敵な予定を話してくださいました。特にハワイは、数時間前にアキラと「あと1回海外旅行いけるとしたらどこに行きたい?」と話したばかりの場所だったので、うらやましさと同時にココナッツ香るような甘くさわやかな気分になりました。究極の質問で「人生最後に食べたいもの」という話題がありますが、「旅行」の話もいいかもしれないですね。  アキラはお出かけが好きで、最近は私といるより、ゆるゆるカフェや品川区の認知症の本人・家族ミーティングの仲間といることのほうが楽しい(機嫌がいい)ようです。この夏、品川区の仲間との活動(お出かけ・語らい・ジャムづくり・お弁当販売など)を通して、区内に拠点となる場所が誕生することになりました。おかげ様で忙しい・・・本人も家族もサポートする方々も大変ですが、このブログでもご紹介できるようにがんばります。  さて、次回2025年8月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。猛暑のみぎり、無理のないようにお気をつけてご参加くださいませ。 第35回「休日のゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 8月17日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡ください...

2025年7月のゆるゆるカフェのご案内と前回6月の報告

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     みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。東京は6月上旬に梅雨入り・・・とほぼ同時に真夏日(猛暑)が始まりました! エアコンつけっぱなしでつらいです。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。  さて前回6月15日の休日のゆるゆるカフェは、9人での開催でした。おなじみになった初めの質問は「梅雨をどのように快適に過ごすか」についてでした。「毎朝リンゴをすりおろして水に浸して食べるのが楽しみ」「ベランダのあじさいが咲いた」「温かい麦茶」などなど。珍しくアキラもちゃんと答えていて、「甘いものを食べて元気に」ですって。日常の小さなことをコツコツと楽しむのが梅雨を過ごす秘訣かもしれませんね。  ある人は睡眠時無呼吸症候群になっていて、息苦しくて夜中に起きたり、朝目覚めてもぐったり疲れていたり、とても辛いそうです。湿度や気温が高いときは余計につらいかもしれません。推奨のマスクをつけていてもいつの間にか取ってしまうそうです。こんなとき同じ症状のほかの方はどうしているのでしょう? スマホで調べても民間の方のご意見はほとんど出てきませんでした。同じ症状を持つ人はけっこう多いようなのに、解決策の交換ができないのはもったいないなと思いました。同じような悩みを抱えている人が集まって交流できる場が気軽に作れればいいのになと思いました。  睡眠を快適にする方法の一つに「枕を見直す」ことがあって、後日その方にお知らせしました。もともとの予定もあり枕を新調されたそうで、だいぶ快適になったようです。よかった。睡眠については以前もブログに記載しました。よろしければ再読ください。 2024年12月のゆるゆるカフェのご案内と前回11月のご報告  さて、次回2025年7月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。本格的な猛暑が始まりそうです。無理のないようにお気をつけてご参加くださいませ。 第34回「休日のゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 7月20日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加...

2025年6月のゆるゆるカフェのご案内と前回5月の報告

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    みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。5月中旬から天気がいまいちで、なんと3月から10週続いて週末が雨だそうです。せっかくの初夏なのに少し残念ですね。  雨天というか、低気圧が近づくなど気圧の変化のあるときはアキラがやや不安定で混乱がひどくなります。いつも以上に同じことを繰り返したり不安感が出たり・・・。混乱がひどいと本人もつらそうなので病院から頓服でもらっている薬を飲ませています。けれどできれば頓服薬は少なくして、一緒に出かけるとかお菓子を食べるとか何かするとか、本人が安心することを一緒にしたいと思っています(できる範囲になりますが)。  さて前回5月18日の休日のゆるゆるカフェは、11人での開催でした。初めの質問は「おもてなし料理」について(前回に引き続き料理の話題で、どれだけ料理が苦手なのか?って感じですね)。せっかくなのでご紹介すると「サンドイッチ」「デザートの手作りケーキ(バスクチーズケーキがいまブーム)」「鶏肉のたれ漬焼/唐揚げ、キャベツ・白菜塩昆布合え」「すき焼き」「クリームシチュー/ハヤシライス/パエリア」「手巻き寿司/煮物/大根サラダ/生姜焼き」「鍋料理、おでん」などなど。美味しそうですね。肩肘はらず気軽にお客様をお招きしたいなと思いました。  この日はお料理の話から穏やかに雑談が進みました。久しぶりにYさんご夫妻が朗読劇をご披露くださいました。鹿児島地方の民話『わらしべ王子』。わらしべ長者とは違います。もっとファンタジー感ありです。Yさんご夫妻はおふたりで同じ趣味(?)をお持ちで、練習を重ねられているのは素晴らしいな、うらやましいなと思います。  最近お休みのときもある90代のミュージシャン杉江健介さんもお越しで、ハモニカ演奏してくれました。「こういう語らいの時間が楽しみ。いろんな年代の人と話して刺激を受けたい」とのことです。ゆるゆるカフェを楽しみにしていただけて嬉しいです。これからもお元気でいていただきたいです。  さて、次回2025年6月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ご都合つけてぜひご参加くださいませ。 第33回「休日のゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 6月15日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品...

2025年5月のゆるゆるカフェのご案内と前回4月のご報告

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    みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。今年のゴールデンウィークは穏やかなお天気に恵まれた連休でした。みなさんどのように過ごされましたか?  前回4月20日のゆるゆるカフェは参加者8名での開催でした。初めの質問は「料理」。冬の間は「鍋料理」ばかりしていた私ですが、3月下旬から急に暖かくなったので「何を作ればいいか困っている」と皆さんに相談したところ、いろんなアイデアをいただきました。「肉野菜炒め、肉豆腐」「新キャベツのニンニク・オリーブオイル焼き」「冷しゃぶサラダ(←これは冷たい鍋料理!)」「アボカド(切るだけで一品、わさび醤油最高!)」「納豆+キムチ」「納豆+プレーンヨーグルト(!)」などなど。みなさんありがとうございます。ウチの食卓何とかなりそうです。  そのあとは「睡眠」について伺いました。季節の変わり目でもあり、みなさん苦労しているようです。レビー小体型認知症の方は「レム睡眠行動障害」というのもあるそうです。アキラはレビー小体型の特徴はないのですが、日によって寝言が多かったり、寝起きに不思議なこと(楽しいこと?)を言ったりしています。また認知症状のないパーキンソン病の方も睡眠で悩みがあったり、レビー小体型認知症の特徴でもある「幻視」があったりするそうです。病気のカテゴライズによらず、持ってる症状で苦労を分かち合ったり、治療するのが良いのではないかという話になりました。  「健康」の話が中心になった4月ですが、たぶん私自身も疲れていたのではないかと思います。次の週末から体調を崩し、肺炎(※1)になってしまいました。仕事も休みましたし、ゴールデンウィークも丸つぶれでした。それより何より体が重く、家事をするのがつらく、また入院するかもという心配もありました。「アキラをひとりで家に置いておけないのにどうしよう?!」 熱に浮かされながらケアマネージャーに連絡して「ショートステイ」の相談しました。けれど地域のショートステイは、すでに担当者会議と契約を済ませた施設に、「2か月前から申し込んで利用できる。もしくはその施設に空きがあれば利用できる」とのこと。それじゃあ私が入院したらどうなるの???(※2)。幸い私は入院にはなりませんでしたが、家事をさぼることができず、かなり辛い療養期間でした。  ケアマネー...