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2024年7月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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    みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。7月も半ばになりました。梅雨らしいシトシトの日もあればピーカンの日もあるこの頃。最近アキラに黒い晴雨兼用の傘を差してもらうことにしました。炎天下では涼しさを実感しているようですよ。男性にもおすすめです。  前回6月16日のゆるゆるカフェは9人での開催になりました。前回お休みだった三橋昭さんや支援者のKさんもご参加で、和やかで楽しい会でした。 この日、喫茶いばしょの常連さんがお友達のTさんと一緒にご来店でした。Tさんは「最近介護が始まって」お悩みをお持ちとのこと。80歳代のお母様がおひとり暮らしで、以前は家事をしたり友達と出かけていたりしたのがだんだんとおっくうになっているそう。Tさんが昼間に訪ねたあと夕方に電話するまでの3、4時間「疲れて眠っていた」という状態に、Tさんは「いままでのお母様と違う」と動揺されているようでした。 そうしたらほかの参加者さんが「80歳代ならそれもいいんじゃない」とおっしゃいました。ほかの方もうんうんと。娘、息子など下の世代は親の様子が変わると一大事と思うけどその年代ごとの自然な衰え、過ごし方があるのかもしれません。 今月なんと90歳になるミュージシャン杉江健介さんは朝は7時くらいに起床ですが、お昼ご飯は遅く4時くらいになることもあるそうです(そうゆうときは夕飯は9時ごろ)。お一人暮らしですが「とても自由で快適。できれば娘と同居したくないなあ」とおっしゃる。なんと素敵な人生! 私もこんな風に年を取りたいと憧れます。  完全な昼夜逆転になると、太陽のもたらすホルモンを得られないとか福祉サービスを正しく受けられないとかの重大な問題もあるのですが、「こうあらねばいけない」「ちゃんとできなかった」とかの負担や思い込みは年を取ったらできるだけ手放していきたいですね。 ただ若年性認知症の夫や高齢の家族を見ていると、様子(不穏や生活障害)が変わるときは根底に「寂しさ」があるように感じます。「寂しさ」あるいは「所在なさ」「不安」。本人の話をよく聞くことが大切ですが、家族だから難しかったり、離れて暮らしたり物理的に難しかったりします。だからこそ公的なサービスやヘルパーさん、地域の介護の家族会、ゆるゆるカフェのような集まりをぜひ利用していただきたいと思います。私も夫の趣

2024年6月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。6月も半ばになりました。さわやかな日もあれば梅雨の訪れを感じる日もある季節ですね。  前回5月19日のゆるゆるカフェは9人での開催になりました。初参加の方もいてとても楽しく盛況でした。 この日、喫茶いばしょさんではイラストレータ―・アート講師の高橋惠子さん主宰のアート俱楽部「珈琲とクレヨン」のみなさんの作品の展示がありました。前回の倶楽部のテーマは「花」。春らしく優しい色合いの作品が店内を彩っていました。不肖わが夫アキラの作品も展示もあります。夫もほかの方もあまりテーマに沿っていない? でも自由な感覚だからこそとても心地よく、どれも素敵なアートと感じました。高橋先生と喫茶いばしょさんの優しさに感謝です。 今回も夫アキラとは離れて座ることになりましたが、隣の席の人がアキラの話を熱心に聞いてくれて、アキラもこれまでにないほど快活に話をしていました。後日談になりますが、この会の後しばらくの間、夫の意識(見当識)がはっきりとし、スムーズな会話と生活ができました。おしゃべりをするのは楽しいだけでなく、健康維持に効果的だと実感しました。 おしまいには杉江さんのハーモニカを聞きながら、みんなで歌を歌いました。5月なので「こいのぼり(2曲)」もほかのお客様もいっしょに歌いました。若いころはPOPSやROCKばかりでしたが、童謡は美しいメロディのものが多く、年代が違っても共有できてよいですね。 さて、次回6月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ぜひみなさんご参加くださいませ。 第21回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2024年6月16日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡くださいませ。(個人情報は載せないでくださいね) 【 情報 】 ゆるゆるカフェにもお越しで「みんなの談議所しながわ」でお仲間の毎日新聞の銭場記者の記事をご紹介します。「認知症と外出」をテーマにした興味深いシリーズ

2024年5月のゆるゆるカフェのご案内と前回のご報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。ご無沙汰しています。ゴールデンウィークも過ぎて初夏を感じる日もあるこの頃。ブログの最後の更新から3か月も経ってしまいました。  この間自宅の引っ越しや私ミホの転職などいろいろありましたが、ゆるゆるカフェは2,3,4月と毎月開催してきました。各月いろんな特色がありました。近々ご報告いたしますのでしばしお待ちください。  前回4月21日のゆるゆるカフェは事前に喫茶いばしょの特別プログラムがあったこともあり、いつもより大人数の開催になりました。この日は私とアキラの席をわざと離して座りました。するとアキラたちのグループの話の盛り上がること! 同席いただいた福祉関係の方のコミュ力も大きいですが、たまには家族を離れて自由にお喋りできるのがいいんだなと思いました。  また私はおもに介護家族(この言い方がよいかは考え中です)の方とお話しました。その中で思うのは、「悩みをひとりで抱えず、だれかに話してみること」。「いま、同じ境遇や経験をしている人」に出会って、分かち合うことが大切だと思います。介護や病気の悩みは既存の友達にはなかなか言えなかったりするのですが、それも仕方ないことと思います。こういったミーティングでだれかと会話をして即解決ではないのですが、私も多くの人と会ううちに、気持ちが軽くなったり、状況を話せなかった親族や旧友にぽつりぽつりと状況を話せるようになりました。このゆるゆるカフェが少しでも集まる人の助けになるといいなと思います。 さて、次回5月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ぜひみなさんご参加くださいませ。 第20回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2024年5月19日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡くださいませ。(個人情報は載せないでくださいね) 【情報】 前回4月21日に行われた喫茶いばしょでのプログラムをご紹介します。東京都大田区を流れる川の浄化と生き物の

2月のゆるゆるカフェのご案内と前回の

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。毎日寒いですが、いつの間にかほころんだ梅の花にホッとする今日この頃です。  前回1月21日のゆるゆるカフェはいつものメンバーの多くがお休みで、4人でこじんまりと開催しました。各人の年末年始の様子を伺いましたが、我々夫婦を含めて「やることがなくて暇」とのことでした。いつも来てくださる三橋昭さんは、この機に水性クレヨンを購入してイラストを作成したそうです。三橋さんはレビー小体認知症の影響で見た幻視をイラストにして出版してらっしゃるのですが、水性クレヨンはまずデッサンから・・・とのことです。  私たちは年末にまずアキラがインフルエンザにかかり、86歳の夫の母、私と次々にかかりました。母と私のいわゆる自粛期間が明けたのが大晦日。ですのでお正月は体力回復のため、ゆっくりだらだら過ごしました。まあ毎年自宅でのんびり箱根駅伝にのめりこむことにしているんですけどね。  また年末にアキラと私の共通の友人が息を引き取りました。脳梗塞で倒れて6年、がんばってらっしゃったのですが・・・。ここ数年はコロナ下ではお見舞いすることもままならず、また自分たちもバタバタだったので・・・。年明けに告別式があり、そこで夫の旧友に再会しました。夫の様子を気遣ってくれて、別の日に会食の機会をいただきました。友達と会っているとアキラも楽しそうでしっかりした顔になります。こんなことを言ってはいけないですが、亡き友人Kさんが夫のために機会を作ってくれたように思います。Kさんのご冥福をこの場を借りて祈ります。 さて、次回2月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。まだまだ寒い時期ですが、体調に気を付けてぜひご参加ください。 第16回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2024年2月18日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡くださいませ。(個人情報は載せないでくださいね) 【情報】 三橋昭さんのイラストはご出版の書籍とフ

1月のゆるゆるカフェのご案内と前回のご報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。2023年が過ぎて新年2024年となりました。みなさまお元気でよい年になりますように。  前回12月19日(日)の休日のゆるゆるカフェは14時30分開始の短縮バージョンでした。開始前に別のプログラムがあり、認知症に関するトークショーのビデオを見ました。  認知症はほんといろいろな症状があり、また環境や状況によって変わるなあと思いました。でも共通しているのは、 「運動は大切」であったり、「しんどさ、めんどくささと戦うこと」「好奇心を持ち、刺激を受けること」のようです (詳しくは下記サイト、またはゆるゆるカフェで・・・) 。 私はここに「人と会って会話すること」も付け加えたいと思います。以前夫アキラが「記憶がゴソッとなくなる感覚がある。でも人と雑談することによって脳が働いている感覚がある」と言ったことがあります(ゆるゆるカフェを立ち上げるきっかけの一つでもあります)。ゆるゆるカフェ以外にいくつかの活動に参加させてもらっていますが、みなさんと穏やかに会話しているときの夫は、確かに生き生きとした表情をしているように見えますので。  話は変わりますが、前回アラウンド90歳のミュージシャン杉江健介さんがすごいと書きました。「楽器の演奏」「腹式呼吸」がよいのではいかと思ったので、20年ほど前オーストラリア旅行で勢いで買った現地先住民アボリジニの伝統楽器「 ディジュリドゥ 」を持ってきました。土産物だし「ボーボー」という一音しかできないのですが、音楽に詳しいYさんの提案でなんと「Amazing Grece(合唱)」に合わさせていただきました。 「アーメー (ボー) ジーン グレース(ボー)」「ハウスイート (ボー)ザ サウンド(ボー)」という感じ。「Your My Sunshine」で杉江さんのハーモニカにも合わさせてもらいました。全然使ってなかったので 捨てようと思っていた ディジュリドゥですが、「もっと大きいものが欲しい」と思うくらい楽しかったです(買いませんが)。少し気候が温かくなったら、みんなで近くの戸越「文庫の森」公園に出てYさんのご指導のもと、発声レッスンをしたいなと思っています。  この日はYさんご夫妻による「走れメロス(抜粋)」の朗読劇もあり、年末12月にふさわしい盛りだくさんの

12月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。今年もとうとうあとひと月。早いですね~。  前回11月15日(日)の休日のゆるゆるカフェは参加者8名で行いました。今年の夏は暑く、11月初旬にも夏日になる日もあったのですが、最近は急に寒くなったこともあり、体調を崩す人がいて、「健康」の話題から始まりました。高齢の方は「眠りが浅い」「足がつる」お悩みがあり、お若いかた(60代は若手です)は「ぎっくり腰」。わが夫アキラは認知症の症状が少し進んだ?とも思うのですが、皆さんと集まってお話していると、笑顔も出るし快活さも見られます。何気ない雑談や優しさがお互いにとってのよいクスリかもしれません。  それにつけても驚きなのが、アラウンド90歳のミュージシャン杉江健介さん。話すスピードはゆっくりですが、聞き取りやすいはっきりした声です。やはりハーモニカという楽器(吹奏楽器は腹筋を使う)をされているからでしょうか。11月も杉江さんの演奏に合わせて何曲かみんなで歌いました。  さて、次回12月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。12月は直前に喫茶いばしょで特別プログラムがあるため、14時30分からの開始になります。開始時間にご注意してお越しくださいませ。 第15回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2023年12月17日(日)14:30~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡くださいませ。(個人情報は載せないでくださいね)

11月のゆるゆるカフェのご案内と前回のご報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。11月に入りました、今年もあと残り2か月ですね。今年の目標は達成できましたか。我が家は・・・まだ目標立てていません。笑 「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」は昨年2022年の10月から始まり、 前回10月の会は、ちょうど1周年でした。といっても特に何もしないのですが、喫茶いばしょのオーナーさんが、お花をご用意くださいました。感謝です。  このブログは世界に公開していますが(笑い)、積極的なSNSや広報はしておらず、「休日のゆるゆるカフェ」は仲間うちと口コミだけでこじんまりと始まりました。ですが続けていくうち、この集まりを楽しみにしてくださる人も現れ、開催する意味ができてきたように思います。 ゆるゆるカフェは月1回ですが、常連さんの一人が音楽療法のレッスンを始めたり、喫茶いばしょ常連さんのアート講師さんと縁ができてアートレッスンに参加したり、若年性認知症で出歩くことの少なくなった夫とほかの参加者さんに、新たな居場所ができました。一人の力は小さいけれど細々と続けていれば、いろんな人が集まって、いろんなことができるんだなと実感しました。   こんな感想を持てるのも、参加者のみなさん、陰ひなたで応援してくださるみなさん、なにより毎月お店を続けてくださる、喫茶いばしょのオーナーさんのおかげだと思います。本当にありがとうございます。 会の終わりに、著名な認知症専門医であり、本人も晩年認知症になったことを公表した医師の方の著書の一部を私が朗読しました。有名な方なので思い当たる方もいるかもしれません。「認知症になっても『わからないまま』ではない」ところと、「認知症であっても感動することができるので、美しいこと、興味あることを沢山体験するとよい」ところを朗読させてもらいました。その流れで、アラウンド90歳のミュージシャンの杉江健介さんのハモニカミニコンサート! 和やかであたたかい豊かな時間を共有することができました。  さて、次回11月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。時間ありましたら、ぜひお越しください。 第14回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2023年11月19日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都