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2025年6月のゆるゆるカフェのご案内と前回5月の報告

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    みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。5月中旬から天気がいまいちで、なんと3月から10週続いて週末が雨だそうです。せっかくの初夏なのに少し残念ですね。  雨天というか、低気圧が近づくなど気圧の変化のあるときはアキラがやや不安定で混乱がひどくなります。いつも以上に同じことを繰り返したり不安感が出たり・・・。混乱がひどいと本人もつらそうなので病院から頓服でもらっている薬を飲ませています。けれどできれば頓服薬は少なくして、一緒に出かけるとかお菓子を食べるとか何かするとか、本人が安心することを一緒にしたいと思っています(できる範囲になりますが)。  さて前回5月18日の休日のゆるゆるカフェは、11人での開催でした。初めの質問は「おもてなし料理」について(前回に引き続き料理の話題で、どれだけ料理が苦手なのか?って感じですね)。せっかくなのでご紹介すると「サンドイッチ」「デザートの手作りケーキ(バスクチーズケーキがいまブーム)」「鶏肉のたれ漬焼/唐揚げ、キャベツ・白菜塩昆布合え」「すき焼き」「クリームシチュー/ハヤシライス/パエリア」「手巻き寿司/煮物/大根サラダ/生姜焼き」「鍋料理、おでん」などなど。美味しそうですね。肩肘はらず気軽にお客様をお招きしたいなと思いました。  この日はお料理の話から穏やかに雑談が進みました。久しぶりにYさんご夫妻が朗読劇をご披露くださいました。鹿児島地方の民話『わらしべ王子』。わらしべ長者とは違います。もっとファンタジー感ありです。Yさんご夫妻はおふたりで同じ趣味(?)をお持ちで、練習を重ねられているのは素晴らしいな、うらやましいなと思います。  最近お休みのときもある90代のミュージシャン杉江健介さんもお越しで、ハモニカ演奏してくれました。「こういう語らいの時間が楽しみ。いろんな年代の人と話して刺激を受けたい」とのことです。ゆるゆるカフェを楽しみにしていただけて嬉しいです。これからもお元気でいていただきたいです。  さて、次回2025年6月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ご都合つけてぜひご参加くださいませ。 第33回「休日のゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 6月15日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品...

2025年5月のゆるゆるカフェのご案内と前回4月のご報告

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    みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。今年のゴールデンウィークは穏やかなお天気に恵まれた連休でした。みなさんどのように過ごされましたか?  前回4月20日のゆるゆるカフェは参加者8名での開催でした。初めの質問は「料理」。冬の間は「鍋料理」ばかりしていた私ですが、3月下旬から急に暖かくなったので「何を作ればいいか困っている」と皆さんに相談したところ、いろんなアイデアをいただきました。「肉野菜炒め、肉豆腐」「新キャベツのニンニク・オリーブオイル焼き」「冷しゃぶサラダ(←これは冷たい鍋料理!)」「アボカド(切るだけで一品、わさび醤油最高!)」「納豆+キムチ」「納豆+プレーンヨーグルト(!)」などなど。みなさんありがとうございます。ウチの食卓何とかなりそうです。  そのあとは「睡眠」について伺いました。季節の変わり目でもあり、みなさん苦労しているようです。レビー小体型認知症の方は「レム睡眠行動障害」というのもあるそうです。アキラはレビー小体型の特徴はないのですが、日によって寝言が多かったり、寝起きに不思議なこと(楽しいこと?)を言ったりしています。また認知症状のないパーキンソン病の方も睡眠で悩みがあったり、レビー小体型認知症の特徴でもある「幻視」があったりするそうです。病気のカテゴライズによらず、持ってる症状で苦労を分かち合ったり、治療するのが良いのではないかという話になりました。  「健康」の話が中心になった4月ですが、たぶん私自身も疲れていたのではないかと思います。次の週末から体調を崩し、肺炎(※1)になってしまいました。仕事も休みましたし、ゴールデンウィークも丸つぶれでした。それより何より体が重く、家事をするのがつらく、また入院するかもという心配もありました。「アキラをひとりで家に置いておけないのにどうしよう?!」 熱に浮かされながらケアマネージャーに連絡して「ショートステイ」の相談しました。けれど地域のショートステイは、すでに担当者会議と契約を済ませた施設に、「2か月前から申し込んで利用できる。もしくはその施設に空きがあれば利用できる」とのこと。それじゃあ私が入院したらどうなるの???(※2)。幸い私は入院にはなりませんでしたが、家事をさぼることができず、かなり辛い療養期間でした。  ケアマネー...

2025年4月のゆるゆるカフェのご案内と前回3月のご報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。3月は下旬になり東京に雪が降る日があったと思えばその週末は夏日になるなど、不思議な気候でした。おかげさまで桜の時期が長くなり、4月に入っても楽しむことができました。  前回3月16日のゆるゆるカフェは参加者7名での開催でした。最高記録の先月2月の半分以下の少人数。喫茶いばしょさんでは、スクリーン代わりの白い壁にいろんな山や高原の風景の映像を流しているのですが、この日はそれを見ながらのーんびりとおしゃべりしました。特に90歳のミュージシャン杉江健介さんは、若いころから登山やハイキングがご趣味で、その思い出話を聞きながら穏やかな時間を過ごしました。たくさんの思い出は人生の糧になりますね。  お互いの思い出を語り合うことは素敵、(でも家族が毎度毎度聞くのは難しい)、それができる仲間と時間を作れるといいですね。アキラも東京の高尾山が好きなので、高尾の映像が流れたときは、自分の思い出と持論を自慢げに話していました。  アキラはもともと自然の中にいるのが好きで、認知症になった今も高尾山などちょっとしたハイキングや森林の散歩などに行くと機嫌がよく、いつもより快活になります。山や自然の中は、騒音や看板のような情報があまりありません。道筋も限られたものになります。多すぎる情報のないことは、彼を落ち着かせるのかもしれません。これからお出かけによい季節になります。いろんなところに行ってみたいです。   さて、次回2025年4月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ご都合つけてぜひご参加くださいませ。 第31回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 4月20日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡くださいませ。(個人情報は載せないでくださいね) #認知症 #若年性認知症 #認知症カフェ #認知症本人ミーティング #品川区

2025年3月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。3月になり東京もよく雨が降るようになりました。同時に寒さが緩み、お出かけしやすくなりました。アキラも仲間たちとあちこちしています。  前回2月16日のゆるゆるカフェは15名での開催でした。最高記録更新です。  最近うちのアキラは、暇で手持無沙汰のときに、テレビ見ているのを邪魔したり、私の作業を中断させたりしています。それでみなさんに初めの挨拶のときに「暇なときになにをしているか」をうかがいました。一部ご紹介します。 1.歩く、走る 2.ユーチューブ、ネットフリックスのドラマ 3.漢字クロスワード 4.刺繍、編み物 5.ギター、エレクトーン、音楽 6.テレビ、スポーツ観戦、WOWOWの映画 7.本を読む 8.花に水をあげる 9.ゴロゴロする、眠る (順不同。近いカテゴリでまとめてますが、複数の人の回答です。たとえば編み物は女性、刺繍は男性) みなさん、多彩。意外なご趣味をお持ちだったりしてその人の新たな面を知りました。 ただアキラが暇で落ち着きがないときは、テレビを見る集中力もないし、寝ていることもできなくて。  この数日後、百円ショップのダイソーさんで以前購入した「スクラッチアート(※)」のシートが家のどこからか出てきました。アキラはシートのルールに従ってアートすることはできなかったのですが、ひたすら黒の層を削り下の色を出していました。「あーきれいだな~」とか「けっこう削れた」「こんな絵が出てきた」とか言いながら。そのうち「もう疲れた」といってやめましたが、かなり集中していました。アキラはアート系で、結果がわからず且つ何かが出現するものが好きみたいですね。  アキラ的にはスクラッチアートはこれでおしまいのようですので、これを参考に興味あるものを探したいと思います。 それと、いま我が家が散らかっていて集中できないという面もありそうなので、なんとか家を片付けたいです。    さて、次回2025年3月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ご都合つけてぜひご参加くださいませ。 第30回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2025年 3月16日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越...

2025年2月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。今の冬の東京は雨雪が少なく、晴れの日が多く乾燥がひどくなっています。北日本、日本海側は大きな低気圧(JPCZ)が停滞し寒さと積雪が大変なようですね。お見舞い申し上げます。  前回1月19日のゆるゆるカフェは10人での開催でした。パートナーが若年性認知症の女性2名が初参加でした。お一人の方の悩みは認知症のパートナーがしょっちゅう「ごめんね」と謝ること。「謝ることないのに。私が言わせているのかしら」と思うそうです。もうおひと方は反対にお礼も謝罪もまったくないそうで、積み重なると腹が立ってしまうそう(ワカル…)。うちのアキラはお二方の真ん中かな。「ごめんね」は言わないよりずっといいので「そのままでいいのでは?」という意見が多かったのですが、できれば「ごめんね」より「ありがとう」がいいかなと思います(テレビのお菓子のCMでもありますね 2024-2025現在)。  昨年10月に87歳で亡くなったアキラの母のいいところの一つが、自然に「ありがとう」を言ってくれるところでした。食卓で料理をならべたら「ありがと」、お茶を入れたら「ありがと」、お箸を渡したら「ありがと」。言われるとホコッとするものです。自分もお礼はいうほうだと思うけど、ここまで出来ていないかも。やってもらって当たり前に思っていることがけっこうあるかもしれません。歳をとったとき“愛されシニア”になるために「ありがとう」のコミュニケーションスキルを磨いていきたいです。  お礼を言わない家族への対応の正解はわからないのですが、同じような境遇の人とたくさんお話しして、苦労を笑い話に変えていくのが自分が楽になる方法のひとつと思います。そして、いま書きながら思いついたのですが、逆にこちらがなんでもかんでも「ありがとう」を言うのはどうでしょうか。つられて相手もありがとうと言ってくれるかも?!(追記1)  この日はYさんご夫妻が久しぶりに朗読劇『びんぼうがみと福の神』をご披露くださいました。90歳のミュージシャン、愛されシニアのロールモデル、杉江健介さんもハーモニカ演奏してくださいました。新しい年の始まりにふさわしい会でした。  さて、次回2025年2月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ご都合つけてぜひご参加くださいませ。 第2...

2025年1月のゆるゆるカフェのご案内と前回12月のご報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。2025年になりました。今年の東京は雨が少なく、快晴のお正月でした。恵まれていますね。本年もよろしくお願いいたします。  前回2024年12月15日のゆるゆるカフェは、11人での開催でした。初めて参加された人もいてバラエティに富んだ、一年の締めくくりにふさわしい会でした。初めての方はご主人が若年性認知症だそうです。まだお若いのでご本人は「認知症」というカテゴライズに嫌悪感を持っているそう。その気持ちわかります。本人・家族としても社会的概念的としても認知症はショックとハードルが高いです。  でも、できることならもっと普通の病気として社会が受け入れてくれるといいなあと思います。同時に本人としては初期段階から病気を認識し、可能ならお仕事や趣味など普通の生活を続け(続けさせてくれる社会が理想)、なおかつ「認知症になってもいろいろなことができる」ことを体現してくださるといいなあと思います。  別の方のご主人は認知症ではないのですが、病気の症状の一つで何かのきっかけで人が変わったようになったり、普段しない行動をしたりするそうです。その時どう対応するといいのか迷っているそうです。いろんな考え方があるようですが、危険がないときや対象が自分にないときは、「放っておく」ことも一つの方法のようです。家族としては「その場を離れる」のもお互いのための方法の一つみたいです。  実はわが夫アキラも、とある考えにとらわれて家から出ていこうとすることがあります。気を紛らわせて止められる時もありますが、どうしようもないときは、追跡のできる携帯電話をもたせ、寒くない(暑くない)服を着せ、品川区の認知症の「見守りアイテム」着用を確認し、外に送り出すことにしました(可能であれば同行しますが、寒空の下自分がふろ上がり薄着濡髪のままでは私が死にます)。今のところ気が落ち着けば数分で戻ってきてくれます。携帯のGPSで居場所を調べ小一時間後に迎えに行くこともあります。アキラがまだ周りにひどい迷惑をかけない状態なので出来ることなのですが、どこかで手を抜くことも、介護と長く付き合うためには必要なことのように思います。  こんな気を抜いた考え方ができるようになったのも、ゆるゆるカフェや地域の活動でいろんな当事者や家...

2024年12月のゆるゆるカフェのご案内と前回11月のご報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。11月、12月になりめっきり寒くなりました。もうダウンを着てもいいかな?と毎日迷うこの頃です。みなさんお元気でしょうか。  前回11月17日のゆるゆるカフェは、7人での開催でした。みなさんの最近の近況を伺うとやはり健康に関する興味が強いよう。ポールウォーキング、理学療法士さんのリハビリ体操、玄米食・・・などなど。Sさんは数日前に寝ているときに無呼吸になったそうで、窒息するかと思うほど苦しい経験だったとのこと。無呼吸症候群の検査を病院で受けて結果待ちだそうです。またKさんは現役で働く女性ですが、昼休みのあと睡魔に襲われて、場合によっては(ネット会議とか)コックリコックリしてしまうそうです。季節の変わり目で睡眠も不安定になっているのでしょうか・・・  数年前、私も午後の睡魔に悩まされました。それでまずやったのは、お昼ご飯を少なくすること。これは割と効果あります。しかしKさんは食の細い方。次のおすすめは、昼休みに5~15分の仮眠をとること。会社の机で突っ伏して仮眠しました。話が飛びますが私は冷え性で冬がとても苦手で、指先や足先の感覚もなく毎年辛い冬を過ごしていたのですが、ある年の冬「なんだか私元気に動けている・・・」と思ったのです。それまでと違いは「昼休みの仮眠」のみ。午後の作業効率も上がっていました。  とある作業療法士さんが睡眠について本を書かれていました。うる覚えですがざっとまとめると 1.起床して15分以内に太陽の光を浴びる  (幸せホルモンのセロトニン生成に効果的) 2.起きて6時間後に5~20分の仮眠をとる  (ほぼ昼休みですね。長すぎたりベットに横になると夜の睡眠によくないこともあるので、机で仮眠でよいそうです) 3.起床11時間後に姿勢を正す。または軽い運動をする  (ほぼ夕方ですね。ちょっと背伸びかストレッチをどうぞ) これらが良いそうです。昼休みの仮眠が良かった実感があるので私はこの習慣を心掛けています。仮眠は「眠れない!」という人も多いと思いますが、目を閉じて安静にしているだけでもOKです。私は自分の呼吸を数えたりしています。瞑想効果があるかもしれません。  レビー小体型認知症で幻視をイラストにされている三橋昭さんにはこの習慣はまったく当てはまらないそうで...