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2025年1月のゆるゆるカフェのご案内と前回12月のご報告

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   みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。2025年になりました。今年の東京は雨が少なく、快晴のお正月でした。恵まれていますね。本年もよろしくお願いいたします。  前回2024年12月15日のゆるゆるカフェは、11人での開催でした。初めて参加された人もいてバラエティに富んだ、一年の締めくくりにふさわしい会でした。初めての方はご主人が若年性認知症だそうです。まだお若いのでご本人は「認知症」というカテゴライズに嫌悪感を持っているそう。その気持ちわかります。本人・家族としても社会的概念的としても認知症はショックとハードルが高いです。  でも、できることならもっと普通の病気として社会が受け入れてくれるといいなあと思います。同時に本人としては初期段階から病気を認識し、可能ならお仕事や趣味など普通の生活を続け(続けさせてくれる社会が理想)、なおかつ「認知症になってもいろいろなことができる」ことを体現してくださるといいなあと思います。  別の方のご主人は認知症ではないのですが、病気の症状の一つで何かのきっかけで人が変わったようになったり、普段しない行動をしたりするそうです。その時どう対応するといいのか迷っているそうです。いろんな考え方があるようですが、危険がないときや対象が自分にないときは、「放っておく」ことも一つの方法のようです。家族としては「その場を離れる」のもお互いのための方法の一つみたいです。  実はわが夫アキラも、とある妄想にとらわれ家から出ていこうとすることがあります。気を紛らわせて止められる時もありますが、どうしようもないときは、追跡のできる携帯電話をもたせ、寒くない(暑くない)服を着せ、品川区の認知症の「見守りアイテム」着用を確認し、外に送り出すことにしました(可能であれば同行しますが、寒空の下自分がふろ上がり薄着濡髪のままでは私が死にます)。今のところ気が落ち着けば数分で戻ってきてくれます。携帯のGPSで居場所を調べ小一時間後に迎えに行くこともあります。アキラがまだ周りにひどい迷惑をかけない状態なので出来ることなのですが、どこかで手を抜くことも、介護と長く付き合うためには必要なことのように思います。  こんな気を抜いた考え方ができるようになったのも、ゆるゆるカフェや地域の活動でいろんな当事者や家族...

2024年12月のゆるゆるカフェのご案内と前回11月のご報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。11月、12月になりめっきり寒くなりました。もうダウンを着てもいいかな?と毎日迷うこの頃です。みなさんお元気でしょうか。  前回11月17日のゆるゆるカフェは、7人での開催でした。みなさんの最近の近況を伺うとやはり健康に関する興味が強いよう。ポールウォーキング、理学療法士さんのリハビリ体操、玄米食・・・などなど。Sさんは数日前に寝ているときに無呼吸になったそうで、窒息するかと思うほど苦しい経験だったとのこと。無呼吸症候群の検査を病院で受けて結果待ちだそうです。またKさんは現役で働く女性ですが、昼休みのあと睡魔に襲われて、場合によっては(ネット会議とか)コックリコックリしてしまうそうです。季節の変わり目で睡眠も不安定になっているのでしょうか・・・  数年前、私も午後の睡魔に悩まされました。それでまずやったのは、お昼ご飯を少なくすること。これは割と効果あります。しかしKさんは食の細い方。次のおすすめは、昼休みに5~15分の仮眠をとること。会社の机で突っ伏して仮眠しました。話が飛びますが私は冷え性で冬がとても苦手で、指先や足先の感覚もなく毎年辛い冬を過ごしていたのですが、ある年の冬「なんだか私元気に動けている・・・」と思ったのです。それまでと違いは「昼休みの仮眠」のみ。午後の作業効率も上がっていました。  とある作業療法士さんが睡眠について本を書かれていました。うる覚えですがざっとまとめると 1.起床して15分以内に太陽の光を浴びる  (幸せホルモンのセロトニン生成に効果的) 2.起きて6時間後に5~20分の仮眠をとる  (ほぼ昼休みですね。長すぎたりベットに横になると夜の睡眠によくないこともあるので、机で仮眠でよいそうです) 3.起床11時間後に姿勢を正す。または軽い運動をする  (ほぼ夕方ですね。ちょっと背伸びかストレッチをどうぞ) これらが良いそうです。昼休みの仮眠が良かった実感があるので私はこの習慣を心掛けています。仮眠は「眠れない!」という人も多いと思いますが、目を閉じて安静にしているだけでもOKです。私は自分の呼吸を数えたりしています。瞑想効果があるかもしれません。  レビー小体型認知症で幻視をイラストにされている三橋昭さんにはこの習慣はまったく当てはまらないそうで...

2024年11月のゆるゆるカフェのご案内と10月のご報告

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  みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。10月になってずいぶん涼しい日があるようになりました。それでも今月は都心で14日間も夏日があり、記録が始まってから最多だそうです。寒暖差にお気を付けください。  前回10月20日は、「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」二周年でした。    あっという間の2年ですが、こんなに続けられたのは参加者の皆さま、喫茶いばしょの皆さま、そして読者の皆さまのおかげです。  この日は喫茶いばしょオーナーさんのご尽力で、13時から特別プログラムがありました。大田区品川区など城南地区を中心に活動するバンド「フェアトレード」さんによる『うた広場』コンサートです。「フェアトレード」のメンバーさんは普段は仕事をしながら医療施設や福祉施設で音楽と楽しいMCをご披露されています。この日も昭和中期の流行歌から平成のAKB48まで、みんなで楽しめる曲をご披露くださり、みんなで合唱しました。懐かしかったり前向きになれる歌でした。 いまは配信やYoutubeで手軽に音楽を楽しめる一方、「みんなが知っている」ものは少なくなっているかもしれません。ちょっとダサくても朝ドラ主題歌とか歌合戦とか世代を超えて共有できるものがあるといいですね。慣れ親しんだ歌は、記憶があいまいになっても、体がなんとなく覚えていて、楽しくなるような気がします。 ------------------- さて、次回11月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。ぜひご参加くださいませ。 第26回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2024年11月17日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページでご確認ください) https://kissaibasho.jp/ ※飲食費実費がかかります。 ※参加は自由ですが、できればこのブログのコメントでご連絡くださいませ。(個人情報は載せないでくださいね) ----------------------- 2024年10月によせて  恐縮ですが、私的な話をさせていただきます。今月(2024年10月)上旬、同居していたアキラの母(享年87歳)...

2024年10月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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 みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。9月下旬になってやっと涼しい風の吹く日もあるようになりました。今年は豪雨災害と猛暑の夏でした。被災された方にはお見舞い申し上げます。  前回9月15日のゆるゆるカフェは、敬老の日三連休の真ん中の日でした。10人での開催となりました。90歳のミュージシャン杉江健介さんもご参加くださいました。この日は杉江さんを訪ねていた娘さんとお孫さんも喫茶いばしょにご同行くださいました。いつも元気な愛されシニアの杉江さんですが、お話を伺うとご家族の家では機嫌が悪いと何も話さなかったり、食べなかったり、歩く時もふらつくことがあるそうです。でもこの日喫茶いばしょに向かうときの足取りは、しっかりとしていてスタスタと早かったそうです。「やっぱり慣れた場所や自分の好きなところにいくときは元気がでるのね」と。 お世話になっている杉江さんのご家族がそんな発見をなさってくださってなんだかうれしいです。そして行きたくなるような「好きな場所」がたくさんできることを祈っています。  パーキンソン病を持つTさんと奥様もいろんな活動をされています。先日はその集まりでダンス講師の方を呼んで「スカーフダンス」を教わったそうです。「今日ここでやってみます」、えーっ!という感じで始まりました。 ほんとはシルクの大きな美しいスカーフを使うそうですが、Tさんがハンカチを広げてまず一節、次に私に渡されてもう一節。日本手拭いを持っていることを思い出して、代わる代わる持って踊りました(ひらひらさせるだけですが)。おすすめの音楽はケルティックウーマンの『You Raise Me Up』、『翼をください』だそうです。「美しい音楽を聴くと、落ち込んでいても自然と癒されますよ」と。おかげさまでとても楽しく、気分が上がりました。 楽しいこと、できることをこれからもたくさん見つけていきたいです。  さて、次回10月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。次回は2周年です(なにもしませんが)。ご都合つけてぜひご参加くださいませ。 第25回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2024年10月20日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分)...

2024年9月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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 みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。9月になっても残暑厳しいこの頃です。みなさんお元気でしょうか。  前回8月18日のゆるゆるカフェは10人での開催となりました。前回のブログに「会話のキャッチボールはとてもすばらしいトレーニング」と書いた手前、オープニングの自己紹介のあと「今日はテーマはないので自由にお話しください」と司会の責任(?)を放り投げてしまいました。でもバラバラで盛り上がらないかと思えばそうでもなく、みんなで話をしたり個別に掘り下げたり、温和に楽しく会が進みました。いたわりあえる仲間っていいですね。居心地のよい空間(喫茶いばしょ)のおかげかもしれません。  この日は前回体調不良でお休みだった三橋昭さんも来てくださいました。(猛暑すぎるから無理しないで!)とも思うのですがうれしかったです。奥様も付き添いでご参加くださいました。90歳のミュージシャン杉江健介さんも来てくださいました。うれしいけど今年(2024年)の夏は暑すぎです! みなさんくれぐれもお大事にしてくださいね。  8月下旬から夫アキラが軽い風邪を引きました。熱も激しい咳もなくコロナでもインフルでもないのですが、本人はとてもつらそうでした。病院にも何回か通って処方薬を服薬していますが、本人はそれを忘れて毎朝苦しさで目覚めます。なだめても具合が悪いときは理解できず・・・。もともと症状も軽いので、「大丈夫」というから私は仕事にいったのに「悪化した(してない)」と電話で呼び戻されたり、通院付き添いのため遅刻早退を何度もしたり・・・。 夫自身もせっかくの社会参加であるデイサービスも仲間とのお出かけの会も休みました。児童幼児さんには「病児保育」という考えも出てきましたが、シニアにもそれがあればな・・・と思いました。近所の気の置けない仲間で集まるとか。(もちろん症状が重かったり、感染症の場合は別です、自粛と休息が大切) ちょっと違うかもしれませんが、夫アキラはスターウォーズ、スタートレックなどのSFが好きでDVDも集めているのですが、それをデッキに入れて操作することができないので、ウチでいっしょに見てくれる仲間がいるといいなあと思っています。子供のころの友達のように・・・。働くことは大切で、仕事こそ一番の認知症予防なのですが、昔のように縁側にお年寄りが集...

2024年8月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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     みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。みなさんお元気でしょうか。8月になり私ミホは軽い風邪を引いてしまいました。猛烈な暑さの中、熱中症対策に加えて「休息を取る」ということを積極的に行ったほうが良いかもしれません。  前回7月21日のゆるゆるカフェはいつものメンバー7名とゆるゆるカフェ立ち上げ前からお世話になったSさんとそのお仕事仲間の方3名の10名で始まりました。その方々が会社に眠っていた昔の写真を持って来てくださいました。明治時代開園当初の戸越公園、平成12年の戸越銀座駅前とか。昭和30年代初頭東京タワー建築中の写真もありました。東京タワー開業のとき夫アキラは生まれてないですが、記憶をたどって東京タワーに関するトリビアを話していました。印象深い写真や歴史ある写真は何かを思い出すきっかけになりますね。  休日のゆるゆるカフェでは通常のデイサービスなどで行っているドリルや漢字テストなどのいわゆる「脳トレ」は行っていません。初めのころは慣れたら手遊びやレク・ゲームをやろうかなと密かに思っていたのですがそれもやめました。限られた開催と短い時間なのでお互いの話をしているだけで、あっという間に過ぎてしまいます。正解がなくどちらに進むかわからない会話のキャッチボールはとてもすばらしいトレーニングと感じています。  Sさんの会社の方は20歳代のとても若い方もいらっしゃいました。若い方とお互いの話をしたり、彼らの成長を感じることは、私たちにとってとても楽しくありがたい交流です。またお会いできることを楽しみにいたします。  この回はYさんご夫妻が読み聞かせ『若がえりの水』をご披露くださいました。楽しい面白い民話ですが、最後ちょっと怖いような・・・。ご興味がある方は、ググってみるか、Yさんご夫妻に出張のご依頼を(笑)。  さて、次回8月のゆるゆるカフェについてご案内いたします。暑い盛りなので無理をせず、熱中症に気を付けながらご参加くださいませ。 第24回「休日のゆるゆるカフェ@喫茶いばしょ」 2024年8月18日(日)14:00~16:00 場所:喫茶いばしょ 東京都品川区豊町1-9-4 (東急大井町線「戸越公園駅」、都営地下鉄浅草線「戸越駅」より徒歩10分) (道順は、喫茶いばしょさんのホームページで...

2024年7月のゆるゆるカフェのご案内と前回の報告

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    みなさんこんにちは。品川区で若年性認知症の夫アキラと暮らすミホ(50代・女性)です。7月も半ばになりました。梅雨らしいシトシトの日もあればピーカンの日もあるこの頃。最近アキラに黒い晴雨兼用の傘を差してもらうことにしました。炎天下では涼しさを実感しているようですよ。男性にもおすすめです。  前回6月16日のゆるゆるカフェは9人での開催になりました。前回お休みだった三橋昭さんや支援者のKさんもご参加で、和やかで楽しい会でした。 この日、喫茶いばしょの常連さんがお友達のTさんと一緒にご来店でした。Tさんは「最近介護が始まって」お悩みをお持ちとのこと。80歳代のお母様がおひとり暮らしで、以前は家事をしたり友達と出かけていたりしたのがだんだんとおっくうになっているそう。Tさんが昼間に訪ねたあと夕方に電話するまでの3、4時間「疲れて眠っていた」という状態に、Tさんは「いままでのお母様と違う」と動揺されているようでした。 そうしたらほかの参加者さんが「80歳代ならそれもいいんじゃない」とおっしゃいました。ほかの方もうんうんと。娘、息子など下の世代は親の様子が変わると一大事と思うけどその年代ごとの自然な衰え、過ごし方があるのかもしれません。 今月90歳になる音楽と登山を愛するSさんは、朝は7時くらいに起床ですが、お昼ご飯は遅く4時くらいになることもあるそうです(そうゆうときは夕飯は9時ごろ)。お一人暮らしですが「とても自由で快適。できれば娘と同居したくないなあ」とおっしゃる。なんと素敵な人生! 私もこんな風に年を取りたいと憧れます。  完全な昼夜逆転になると、太陽のもたらすホルモンを得られないとか福祉サービスを正しく受けられないとかの重大な問題もあるのですが、「こうあらねばいけない」「ちゃんとできなかった」とかの負担や思い込みは年を取ったらできるだけ手放していきたいですね。 ただ若年性認知症の夫や高齢の家族を見ていると、様子(不穏や生活障害)が変わるときは根底に「寂しさ」があるように感じます。「寂しさ」あるいは「所在なさ」「不安」。本人の話をよく聞くことが大切ですが、家族だから難しかったり、離れて暮らしたり物理的に難しかったりします。だからこそ公的なサービスやヘルパーさん、地域の介護の家族会、ゆるゆるカフェのような集まりをぜひ利用していただきたいと思います...